高齢の両親のために施設を探すとき、最初に知っておきたい5つのポイント

1. 施設の種類と特徴を知る
高齢者施設には、目的やサポートの内容に応じていくつかの種類があります
たとえば・・・
①有料老人ホーム：介護サービスが充実しており、医療連携がある施設も多い
②グループホーム：認知症の方を対象とした少人数制の施設
③サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）：バリアフリー設計で見守りや生活支援がある自立型
④特別養護老人ホーム（特養）：要介護度が高い方向けで、費用負担が比較的少ない
体の状態や性格、生活スタイルに合った施設を選ぶことが大切です

2. 要介護度と医療ニーズを把握しておく
施設選びで大事なのが、親の「要介護度」と「医療ニーズ」です。すでに要介護認定を受けている場合、その等級（要支援1〜要介護5）によって入れる施設が変わってきます。また、糖尿病や心臓病、認知症など、医療的な対応が必要な場合は、医療体制が整った施設を選ぶ必要があります

3. 費用の目安と支払い方法を知っておく
高齢者施設の費用は、種類や地域、サービス内容によって大きく異なります。
●月額費用：15万〜30万円程度が目安
●入居金（初期費用）：0円〜数千万円まで幅があります

また、「月額費用だけ見ると安く見えるが、食事・介護費用は別」という施設もあるため、総額で比較することが大切です。ご家族の家計や将来のことも見据えて、無理のない範囲で選びましょう

4. 見学は必ず！雰囲気・対応を確認しよう
パンフレットやホームページだけでは伝わらないことがたくさんあります。
実際に施設を訪れて、以下のような点をチェックしてみましょう。
◆清潔感があるか
◆スタッフの対応や表情
◆入居者の雰囲気（表情・服装・過ごし方）
◆食事やレクリエーションの内容
「ここで親が笑顔で暮らせそうか？」という視点がとても大切です。できればご本人も一緒に見学できると、安心につながります

5. 本人の気持ちを大切にする
どんなに良い施設でも、ご本人が納得していなければうまくいきません。
「施設に入る＝家を出る」ことへの抵抗や不安を感じる方も少なくありません。
そのため、本人の気持ちや希望を丁寧に聞くことがとても大切です。
話し合いの際は、頭ごなしに決めず、「こういう場所もあるよ」「見に行ってみない？」と柔らかく提案することを意識してみてください