BLOG ブログ

親にどう伝える?施設入居をスムーズに話すコツ

高齢の親に施設入居をどう伝える?拒否されず、自然に話せる5つのコツを家族目線でやさしく解説。親子の対話のヒントに

親にどう伝える?施設入居をスムーズに話すコツ

◆高齢の親が心配になり、施設のことを調べ始めたあなた。
「そろそろ施設を検討してもいいかも…」と思っても、一番のハードルは「親への伝え方」ではないでしょうか?

多くのご家族がぶつかるのが、
「どう切り出せばいいのかわからない」
「拒否されそうで怖い」
という悩みです。

今回は、施設入居を親にスムーズに伝えるための“心の準備”と“話し方のコツ”をご紹介します。

1. まずは「自分の不安」を素直に伝える
親に施設をすすめるとき、**「あなたのためを思って」**という伝え方は、時に防衛反応を招くことがあります。

そんなときに効果的なのは、自分自身の気持ちを正直に伝えることです。

たとえば――
「最近、夜中に何かあったらと不安になることが多くて…」
「一人で暮らしているのを考えると心配で、私の方が眠れなくなっちゃって」

このように、「親の問題」ではなく「自分の気持ち」として話すことで、相手も素直に受け取りやすくなります。

2. いきなり「施設」という言葉を出さない
「施設に入ってほしい」――この言葉に敏感になる高齢者は少なくありません。
「施設=最期の場所」とネガティブに捉える方もいます。

まずは、
「こういう住まいがあるみたいだよ」
「もし何かあったときに、安心できる場所があるといいなって思って…」

など、“情報共有”や“選択肢のひとつ”として話題に出すことがポイントです。

パンフレットを見せたり、見学に誘うのも「一緒に行ってみようか?」という軽いトーンでOKです。

3. 選択肢を狭めず、“一緒に選ぶ”スタンスで
大切なのは、「自分で選んで決めた」と思えること。
選択肢を与えずに「ここがいいから入ろう」と言われると、拒否感を覚える方も多いです。

複数の施設や住まいのスタイルを提示しながら、
「あなたに合いそうなのはどこかな?」
「ここなら楽しく過ごせそう?」
と、“一緒に選ぶスタンス”を大切にしましょう。

4. 小さな「納得」を積み重ねる
一度で納得してもらえることは、正直、あまり多くありません。
でも、話し合いを「一回の説得」で終わらせないことが大切です。

見学に行って、職員さんの話を聞いたり、他の入居者の様子を見たり。
少しずつ「ここならいいかも」と思ってもらえるよう、時間をかけて寄り添っていきましょう。

「施設見学=即入居」ではないことを伝え、気軽に体験してもらう機会をつくるのも効果的です。

5. 最後は“その人らしい暮らし”のイメージを伝える
人は「失うこと」に不安を抱くものです。
「家を離れること」=「自由がなくなる」「一人になってしまう」と感じる方もいます。

だからこそ、施設の「暮らしのイメージ」を伝えることが大切です。

自分の部屋があって、自由に過ごせる

同世代の人と会話したり、趣味を楽しめる

看護師さんがいて、何かあっても安心

「今よりも安全で、今よりも楽しく、今まで通り“自分らしく”暮らせる」
そんな未来を一緒に描いてあげることが、親の不安をやわらげる第一歩になります。

~親の想いと自立を尊重しながら伝える~

親に施設の話をするのは、とてもデリケートなことです。
でも、家族だからこそ、親の想いと自立を尊重しながら伝えることができます。

焦らず、否定せず、選択肢を見せながら、一緒に考えていく――
それが、施設入居までの“最良の道のり”です。

「いつか」は、思ったよりも早くやってくるかもしれません。
その時のために、今から少しずつ、心の準備と話し合いを進めていきましょう。

私たちは、そんな家族の対話をサポートしています。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

CONTACT
お問い合わせ

ご意見、ご要望は下記フォームから
お気軽にお問い合わせください。