『「やってみたい」を大切にする 〜年齢はただの数字〜』

「もう歳だから無理」「今さら始めても意味がない」
そんな言葉を、つい口にしてしまうことはありませんか？

しかし年齢を重ねることは、本来マイナスではなく、たくさんの経験と知恵を重ねてきた“証”でもあります。若い頃とは違う視点で物事を楽しみ、味わい、挑戦できる。実は年齢を重ねてからのほうが、人生はもっと自由で、自分らしくなれる可能性を秘めているのです。

「やってみたい」という気持ちは、心が元気である証拠です。
どんなに小さなことでも構いません。

・一度も描いたことのない絵を描いてみたい
・昔好きだった歌をもう一度歌いたい
・行ったことのない場所へ行ってみたい
・誰かと一緒に笑う時間を増やしたい

その気持ちを大切にするだけで、毎日の見え方が少しずつ変わっていきます。

施設に入居している方の中にも、「何もすることがない」「毎日同じことの繰り返し」と感じている方は少なくありません。しかし、施設に入ることはゴールではありません。新しい人生のスタート地点でもあります。

たとえば施設では、こんな「やってみたい」が叶えられることもあります。

・季節のイベントに参加する
・折り紙や手芸、音楽などのクラブ活動に参加する
・園芸や家庭菜園に挑戦する
・レクリエーションで体を動かしてみる
・子どもや地域の方との交流行事に参加する
・外出をする

最初の一歩は勇気がいります。でも、一度参加してみると「意外と楽しい」「またやってみたい」と思える瞬間がきっと訪れます。その小さな成功体験が、「まだまだできることがある」という自信へとつながっていきます。

また、「やってみたい」を応援してくれるのは、人とのつながりです。
職員、家族、友人、同じ施設の仲間…。誰かが「一緒にやってみようよ」と声をかけてくれることで、一人では出せなかった勇気が自然と湧いてきます。

だからこそ、完璧にできる必要はありません。上手にできなくても大丈夫。大切なのは「やってみようかな」と思えたその気持ちです。

もし今、あなたの心の中に小さな「やってみたい」があるなら、それは未来のあなたからの大切なメッセージかもしれません。

年齢は、あなたの可能性を止める理由にはなりません。
いくつになっても、人生は「これから」です。

今日という日から、ほんの小さな一歩を踏み出してみませんか？